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2007年2月15日 (木)

“お湿り”明けて

Photo_54 昨日は久しぶりの“お湿り”だった。この雨で凍て返るかと思いきや、しっぽりとした春の雨で優しい音がした。

季節のうつりかわりを見るのは、心地よい。特別に見ようとするわけではなく、すぅーっと気持ちが動く。無機的なものに囲まれた都会においても、自分のなかのどこかで季節を探している。自然豊かな土地で子供の頃に過ごした肌にしみついた感覚が反応するのだろう。

季節というのは常に留まっていない。前へ前へすすんで、いつも新鮮。まっすぐに目を向けると、季節に引っ張られて気持ちまで前向きに。

見慣れた公園も、久しぶりの“お湿り”で、石畳がピカピカしていた。

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2007年2月12日 (月)

雪国②

Photo_53 2月の小唄会で川端康成原作の『雪国』を題材とした<駒子>という曲を唄うことは前にも述べた。お正月に小説を読み、いよいよ本格的に役作りに没頭しようとDVDを観賞。本当は岸惠子主演の作品が見たかったのだが、どこにも見当たらず、しぶしぶ岩下志麻主演1965年上映の作品を購入。が、これが案外よかった。今年初めのブログにも書いたが、駒子はかなりアバンギャルドな女性。岸惠子の上品で線の細い雰囲気よりも、岩下志麻のように芯にコリッとしたものがある女優のほうが適役なのでは?と思えた。撮影されている雪景色の情景も実に美しく、同郷の身としては郷愁にかられる。ただ、訛りのアクセントが様にならないのは、やや気になる。岩下が主演を務める同じ川端作品でも、『古都』のチエコ役の京言葉のほうがしっくりくる。葉子役の加賀まりこ、島村役の木村功はイメージにピタリとくる。などなど、唄のイメージトレーニングには関係のないことばかりに気が取られてしまいました・・・。やれやれ。

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2007年2月10日 (土)

春、囁く

2007210jpg 今年の冬は本当に暖かかった。過去形なのは、暦の上ではもう春だから。この先凍て返りはあるのだろうか?それともこのまま春本番を迎えるのだろうか。どちらにしても、春が呼び声をあげるまえには、三寒四温を通過する。冬の名残と春の兆しが、行ったり戻ったり。

こう暖かい日が続くと、キモノでの外出も軽装となる。今日は小唄のお稽古へ。マフラーをバッグにしのばせて道行きだけで十分だった。結城紬にあわせた帯は、縮緬地に紅型で菊唐草を意匠化して染めたもの。帯締めはいろいろと悩んで白を選んだ。春の清澄さを、すっきりとした白のゆるぎにこめたかったのだ。

が、しかし。お稽古場で師匠の目がキラリ。「白は普段着にはしないもの。お正月やお祝い事の席に締めるもので、少し使うとすぐに手の脂で色が褪せるので毎年新調したものよ」。なるほど。でも、今の時代、ゆるぎ組であれば白を季節の付箋として取り入れて楽しみたいもの。房の内側だけ赤い糸を入れてわざわざ組んでもらった帯締めだっただけに、今日は師匠のアドバイスが素直に胃の底におさまらなかった・・・。

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