雪国②
2月の小唄会で川端康成原作の『雪国』を題材とした<駒子>という曲を唄うことは前にも述べた。お正月に小説を読み、いよいよ本格的に役作りに没頭しようとDVDを観賞。本当は岸惠子主演の作品が見たかったのだが、どこにも見当たらず、しぶしぶ岩下志麻主演1965年上映の作品を購入。が、これが案外よかった。今年初めのブログにも書いたが、駒子はかなりアバンギャルドな女性。岸惠子の上品で線の細い雰囲気よりも、岩下志麻のように芯にコリッとしたものがある女優のほうが適役なのでは?と思えた。撮影されている雪景色の情景も実に美しく、同郷の身としては郷愁にかられる。ただ、訛りのアクセントが様にならないのは、やや気になる。岩下が主演を務める同じ川端作品でも、『古都』のチエコ役の京言葉のほうがしっくりくる。葉子役の加賀まりこ、島村役の木村功はイメージにピタリとくる。などなど、唄のイメージトレーニングには関係のないことばかりに気が取られてしまいました・・・。やれやれ。
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コメント
「雪国」が見てみたくなりました。
駒子という曲は映画の中で流れるんですが??
小唄だから、違うものなのかしら???
投稿: タマ | 2007年2月13日 (火) 00時06分
タマさんこんにちは。駒子という曲は、映画では流れていませぬ。川端康成の小説から、書き下ろした曲のようで作詞を市川攝、作曲を菊池満佐という人がおこなっています。なかなかいい曲ですよ。
投稿: kiko | 2007年2月13日 (火) 11時28分