鏡は素直
家での小唄のお稽古に欠かせないのが鏡とヨガマット。鏡は三味線の構えや唄う際に身体が揺れていないかをチェックするために。ヨガマットは、単にフローリングにじかに正座をするのがしんどいから。
鏡は正直です。未熟な芸を全て映し出します。唄っているときにちゃんと胃袋が動いているか(腹式呼吸できているか)、息継ぎのときに顔が揺れないか、三味線の音にのって身体が動いていないか。また、三味線を弾くときにも、ちゃんと構えができているか、糸をおさえる左手の指が揃っているか、糸を弾く右手の手首がちゃんとかえっているか・・・・・・などなど。また、お辞儀の角度や扇子をもつ指の揃え方なども勉強になります。ラジオ体操のように四角四面にならないように、かといって色っぽくなりすぎないようにするには、なんとも難しい。背筋が通った艶やかさを出すには、まだまだ人生の修行が足りないようです。
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