美味しい!それが大事
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お茶のお稽古へ行く。今日は七事式のお稽古。昼間のクラスにお邪魔したら、普段は一緒にお稽古をしない別の曜日の方が大勢いらっしゃって、ちょっと緊張。遅れて行ったこともあり、全体稽古が終わったあとに、先生が薄茶の通し稽古を見てくださった。
家で足の運びや柄杓の扱いを特訓していったので、今日はなかなかスムーズにお点前ができた。嬉しい・・・と安心した瞬間、「ポチャ」。なんと建水の中にお袖が入ってしまったのだ。残ったお菓子を袂に入れていたのが、重石になって、建水の上をすり抜けてくれなかったのが一つの要因。もう一つの理由は座る位置の問題だ。頭ではわかっているつもりでも、なかなかお道具と自分との間がつかめない。これからの課題である。
濡れた袂に対して、先生はタオルで水分を吸いとって手の温度で自然に乾かす“手のし”という方法を教えてくださった。着物のお手入れもひとつ勉強になった。
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ル・ベインにてインテリアデデザイナーの内田繁さんが企画した茶会が催された。気鋭の工芸家たちのお道具展をからめた企画だったため、空間も道具組もモダンで遊び心ある席だった。ファッションデザイナーの横森美奈子さんとご一緒したのだが、このベージュピンクのぼかし染めの着物、実は横森さんの着物フリマで購入した戦利品。ル・ベインの現代的な空間に合わせて、荒磯を意匠化した袋帯をコーディネートしてみた。
正統派の軸をしっかりととらえながらも、お茶の自由さ、格式ばらないおもてなしのカタチを体験できた1日となった。
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大琳派展が明後日までということを、夕方18時頃に突然思い出し、急いで上野へ自転車を走らせた。琳派を代表する四絵師の風塵雷神が一堂に会した空間は圧巻だった。終了間際、19時過ぎとあって、きちんと鑑賞することができた。宗達の風塵雷神は15年ぶりの再会。そのほかは、初見であったが、見れば見るほど面白い。先達者の宗達に比べ、光琳は構図も色も洗練され、抱一は優しく、其一は自由な印象だった。そのほかにも見所は多く、やはり1時間では見切れないほど。だが、それだけに集中力を持って駆け抜けた。先日イタリアでルネッサンス漬けだっただけに、その300~400年後の日本美術の一つのムーブメントとの違いも自分なりに解釈しながら楽しめた。
アッパレ!ザ・リンパ!
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11月は炉開きの月。日本に帰国してから、やけに着物姿の女性を目にするかと思いきや、炉開きの茶会が各流派で行われているためだろう。うちのお稽古場では、特に行事めいたものはしなかったが、いつものお稽古と違い、なんだか気持ちが引き締まる思いだった。だから、着物は織りではなく、柔らかもので。江戸小紋に、名物裂の一つである荒磯を大胆に意匠化した袋帯をあわせ、小物は京都のに志田で求めた浅葱色の帯締めと、赤坂芸者はお正月にしか使わないという紅白の飛び絞りの帯揚げをコーディネート。
今日は夜に原稿書きがあったので、昼間のクラスにお邪魔した。当然お稽古に来ている面々も熟達者ばかり。緊張したが、同時に心地よかった。ひとり、とてもお点前の美しいご婦人がいて、本当に勉強になった。
久しぶりの炉でのお稽古。私は風炉よりも、炉の設えのほうが端正なたたずまいで好きだ。
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