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2008年12月24日 (水)

お仕服の着物

1223 1223_2 昨日はお茶の納会だった。選んだ着物は色無地にお仕服を刺繍した着物。遠目には、松ボックリのようにも見える、柄付けのぽっちり感がたまらく愛らしい。帯は名物裂の荒磯の袋帯。

着物にはTPOが問われるが、それは格だけでなく、柄付けにおいても、着る人のセンス=文様に込めた遊び心とそれを裏付ける教養が問われた。例えば、<杜若の季節には伊勢物語のモチーフを><秋の虫尽くしの着物には、鳴り物の帯>というように。最も野暮と言われたのは、<桜の季節に桜の柄の着物>というような明朗実直な表現。日本人の美意識に反するとされていた。だが、世の中からオブラードに包んだような情緒が忘れ去られている今日ならば、直球表現はありだと思う。

お茶のお稽古で、お仕服の着物。自分では、かなり気にいっている。

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