今更ですが・・・
今月から源氏物語を読み始めた。恥ずかしながら、学生時代に漫画であらすじを追っただけで、きちんと訳文を読んだことがなかった。きっかけはというと、年末に1991年放映の橋田壽賀子脚本の源氏物語を再放送しており、その面白さにハマったからだ。もちろん、登場人物のほとんどは『渡鬼』のキャスト。御所の中も“渡る世間は鬼ばかり”、だ・・・。末摘花は泉ピン子、その母君は赤木春恵、明石の入道は藤岡卓也など・・・皆、姫君の役柄をするにはかなりとうが立ちすぎており、そのインパクトゆえに物語に引き込まれたのだから、文句は言えぬ。笑いをこらえ、ツッコミを入れながらも二日間どっぷりハマった。
本の話にもどるが、私が選んだ訳者は友人が絶賛していた円地文子さんの<新潮文庫(全6巻)>。日本語のなんと清雅で、美しいことか。これを最後まで読みきることができたら、与謝野晶子や田辺聖子、瀬戸内寂聴のものなど、他の訳者とも是非読み比べてみたい。内容はおもしろいほど、すんなり読み解ける。だが、困ったことは、頭に浮かぶ登場人物の映像が、すべて渡鬼メンバーということ。あぁ、もっと美しい映像に思い巡らせてみたいものだ。
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