ストーリーのある文様
お草履ブランド<楽艸>さんの個展へ行く。今回のテーマは寿ぎや祝いの色をテーマとした晴れの日の装い。もう一度嫁に行きたくなるような、華やかな草履やバッグが勢揃いしていた。楽艸を立ち上げたデザイナーで、敬愛するお姉様でもある高橋由貴子さんが作る作品は、モノの背景にあるストーリーが印象的。だからこそ、様々なブランドを経験した大人のお洒落ゴコロをそそる。
たとえば、鶴亀モチーフのバッグには、「鶴は天から舞い降りる幸せ、亀は自分で築きあげる幸せ」という意味が込められている。モダンな水引柄のバッグの裏には笑い梅の文様を配するなど・・・吉祥文様をベースにしながらも、遊び心あるデザインにときめき、思わず笑みがこぼれる。また和洋どちらのブライズスタイルにも活躍するクラッチバッグは、女性の手を美しく見せるために細身のスティック型にこだわっている。このほか、1920年代の刺繍グローブからインスピレーションを得た半衿やバッグも、幅広い装いに活躍しそう。
会場となったのは、築80年の戦前の繊維問屋をリノベーションしたギャラリー<アーキテクツ オフィス ギャラリー>。和洋そして時代がミックスされた作品と、ギャラリーの雰囲気が、互いの印象を引き立てあった、とても魅力的な個展だった。
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