『七緒』の取材を受ける
3月に発売の『七緒』にて、お稽古特集の取材を受けた。現在習っているだけでも小唄に三味線、お茶に書道・・・それ以前には俳句に織物、お花に着付け。私のなかで、着物とお稽古はセットだった。はじめはもちろん着物を着たいがためにお稽古をしていた。だが、今はお稽古をするために、着物が必要なのだと感じて、それぞれに合わせたコーディネートを楽しんでいる。
お稽古の着こなしで大切なことは、先生や師匠の雰囲気や好みに合わせることだ。自分の好きな組み合わせではなく、教えていただくという謙虚な気持ちを、着物に込めて装う。それは洋服でもいえることだと思う。ちなみに小唄の師匠は、赤坂の芸者さんだったこともあり、華やかな色遣いが好み。撮影では、紫の枝垂桜の小紋にクリーム色の絞りの帯を合わせた。帯揚げはピンク。実は、以前にもブログで紹介したが、赤坂芸者の装いのフィロソフィーとして、どんなに年齢を重ねても帯揚げはピンクと決まっている。そのため、私もピンクだけで7~8枚のバリエーションを揃えた。はじめは「師匠に口うるさく言われるから」と思いながら使っていたが、今はその効果を実感している。ほんのり淡いピンク色はチークのような感覚で顔映りに上品な華やかさをもたらすのだ。帯締めは濃い色でもいいが、帯揚げは絶対に淡い色合いのほうが美人度が増す!と我セオリーにもなりつつある。
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