七草粥
1月7日は人日の節句。ということで、七草粥をつくった。本来は、前日の夜に7種の野菜を俎に乗せて、豊作を祈る鳥追いの囃し唄をうたいながら包丁で叩き、当日の朝に粥に入れるそうな。ちなみに、1月15日は小正月で、7種類の穀物を炊いた望粥(もちがゆ)を食べ、邪気を払うとか・・・などという能書きは机上のものであり、胃袋のほっするままに暢気にも16穀米で、しかも昆布と鰹の合わせ出しで粥をつくった。この時点で既に粥とは呼べず、雑炊と称するほうが近い。粥なのか、雑炊なのかはさておいて、味はまずまず。正月休みに酷使した胃袋も、ようやく暴食から開放されて穏やかに粥を受け入れてくれた。
歳時記にまつわる食というのは、単なる縁起物というだけでなく、季節ごとの理に叶った働きをしているということを実感した。
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コメント
見つけたぞ~~!!
先日ひょんなことからここを見つけました。
さすが物書きのブログ。
読んでいて飽きないね?
僕の七夕飾りも紹介していてくれたんだね。
ありがとう!
お茶のお稽古も大分熱心にやっているみたいだね?
ところで、茶杓に「訊雷」という銘をつけたとあるけど、茶杓は自分で削ったの?
実は、1月下旬に美人だけを集めた茶杓作りの講習会を僕のところでをやるんだけど、良かったらどう?
1日がかりで筒まで作るんだよ。
もし興味があるなら連絡ください。
これからも楽しみにの覗かせてもらいます。
投稿: 隠れファン | 2009年1月 8日 (木) 00時18分