鋸を買う
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贈り物の提案をしていながら、きちんと折形のことを理解していないと感じ、月に1回半年間、折形デザイン研究所の教室に通うことにした。他の生徒さんもそれぞれの思いでやってきているようだ。建築家の女の子や金沢の針箱屋の若旦那、紙袋メーカーの女性や装本家、デザイナー、金沢の老舗蔵元の女性から車のエンジニアの女性まで。揃った面子も素敵な出会いだ。
初回は、最も基本的な金封包みを教わる。左右、上下の折り方だけで、贈る心を表す。「言わずもがな」の美学、いと奥床しや。
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以前から気になっていた正島克哉さんの片手鍋をSHIZENにて購入。「火に掛けられる器」シリーズとして、土鍋類が並ぶなか、ひときわ目をひいたのが、この片手鍋。ぷっくりとした厚味、一見アンバランスな太い持ち手、甘くコクのある白。実に愛くるしい。実はこの鍋が生まれた背景にはユニークな物語がある。窯に火を入れ、焼き場を離れられないという時に、あまりの空腹に耐えきれず作業場にてラーメンを作った時のことだ。片手鍋のままラーメンをすする自分の姿が、あまりにも寂しく、「そのまま食べても違和感のない片手鍋があれば・・・」という体験が創作意欲に火をつけた。ひょうたん型のほっこりとした鍋つかみは、古布作家である奥様の智恵さん作。鍋の使いはじめの儀式である、お粥炊きが至福のときのなったことは言うまでもない。親知らずを抜いたばかりの私には、一石二鳥の朝餉となった。
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シンプルでグラフィカルな顔立ちのオリジナルの文具や海外からのステーショナリーをセレクトして販売している<デルフォニックス>には、私好みのプチプレが揃う。2月15日までペリカンフェアを開催していると知り、丸の内店を訪れる。カラフウにデコレーションされたアイテムは目に愉しいが、私はやはり定番の「スーペレーン」が美しいと、改めて思った。
さて、この日求めたプチプレは、定規型の小さなメモパッド(378円)。ペンケースにスマートに納まるスティック状のフォルムがいい。プレゼントに添える遊び心ある熨斗に見立てても面白いし、自宅で作る生姜やハーブのハチミツ漬け、お塩などのボトルラベルとして使ってもよさそうだ。使い方をあれこれと・・・想像力をかきたてる文具は生活の小さな幸せだ。
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このところ、玄関の掃除をするのが毎朝の日課になっている。ダウンベストにレッグウォーマーで万全の防寒スタイルで外に出ると、「まぁ・・・温かいこと」。春の足取りは、確実に早まっている。
昨日に引き続き、桜にちなんだモノをご紹介したい。私が度々“プチプレ探し”に出かける、青山のCiboneで見つけた、小粋な桜のデザインクラッカーである。ストラップを引くと一瞬の花吹雪に包まれる・・・とてもロマンティックな仕組み。バリエーションは全4種。春は「さくら」、初夏は「あめ」、秋は「おちば」、冬は「ゆき」。季節の折々に空から降ってくるものをクラッカーに込めるという、情緒たっぷりの演出が心にくい。価格は、もちろんプチな525円(4個入り)。お花見パーティのおもたせに添えたり、季節の贈り物にいかがだろう。
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仲良しのスタイリストさんのフランス土産にロクシタンの<チェリーブロッサム ソフトハンドクリーム>を戴いた(写真の30mlタイプが日本でも販売されているかは未確認)。保湿成分のシアバターが配合されていながらも、ベタつかず、さらりとしたテクスチャーは使いやすさも上々。クリームを出した瞬間よりも、手にのばしすときに体温で温まり、ほのかに立ち込める甘やかな香りに、気持ちが華やぐ。今日は日中も気温があがらず、寒い一日だった。すぐそこまで近づいている春が、待ち遠しい。
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