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2009年2月27日 (金)

鋸を買う

Photo_2 Photo_3 茶杓作りの体験に行った際に注文してきた鋸が届いた。京都の入江光久さん製作の竹挽き用鋸だ。次の茶杓をいつ製作するかもわからぬうちに、まず鋸を求めてしまう自分に少し反省しながらも、この勢いが自分の原動力になっているのだと言い訳してみた。竹芸家の藤塚松星さんからの包みのなかには、プロ鋸とともに、「作りかけ」の茶筒が入っていた。「せっかく買った道具を無駄にしないように、この作りかけに手を加え、中に納まる茶杓をつくりなさい」という藤塚さん流の教えなのだと思った。しかも、茶筒は藤塚さんの先生にあたる馬場松堂の作りかけ。つまり先生の遺品。この贈り物は、じんわりと心に響いた。

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2009年2月25日 (水)

折形教室

225 贈り物の提案をしていながら、きちんと折形のことを理解していないと感じ、月に1回半年間、折形デザイン研究所の教室に通うことにした。他の生徒さんもそれぞれの思いでやってきているようだ。建築家の女の子や金沢の針箱屋の若旦那、紙袋メーカーの女性や装本家、デザイナー、金沢の老舗蔵元の女性から車のエンジニアの女性まで。揃った面子も素敵な出会いだ。

初回は、最も基本的な金封包みを教わる。左右、上下の折り方だけで、贈る心を表す。「言わずもがな」の美学、いと奥床しや。

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2009年2月23日 (月)

かたつむり?!

Photo お気に入りの器店SHIZENで求めた、金属造形家・田中俊介さんの箸置き。小粒だが、重量感がある。錫や銅など硬質な素材を使いながらも、柔らかさがある。箸をのせつ部分はかたつむりの角のよう。我が家の新しい箸置きコレクションに仲間入りした。

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2009年2月22日 (日)

作る→そのまま食べる

Photo Photo_2 以前から気になっていた正島克哉さんの片手鍋をSHIZENにて購入。「火に掛けられる器」シリーズとして、土鍋類が並ぶなか、ひときわ目をひいたのが、この片手鍋。ぷっくりとした厚味、一見アンバランスな太い持ち手、甘くコクのある白。実に愛くるしい。実はこの鍋が生まれた背景にはユニークな物語がある。窯に火を入れ、焼き場を離れられないという時に、あまりの空腹に耐えきれず作業場にてラーメンを作った時のことだ。片手鍋のままラーメンをすする自分の姿が、あまりにも寂しく、「そのまま食べても違和感のない片手鍋があれば・・・」という体験が創作意欲に火をつけた。ひょうたん型のほっこりとした鍋つかみは、古布作家である奥様の智恵さん作。鍋の使いはじめの儀式である、お粥炊きが至福のときのなったことは言うまでもない。親知らずを抜いたばかりの私には、一石二鳥の朝餉となった。

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2009年2月12日 (木)

デルフォニックス

Photo シンプルでグラフィカルな顔立ちのオリジナルの文具や海外からのステーショナリーをセレクトして販売している<デルフォニックス>には、私好みのプチプレが揃う。2月15日までペリカンフェアを開催していると知り、丸の内店を訪れる。カラフウにデコレーションされたアイテムは目に愉しいが、私はやはり定番の「スーペレーン」が美しいと、改めて思った。

さて、この日求めたプチプレは、定規型の小さなメモパッド(378円)。ペンケースにスマートに納まるスティック状のフォルムがいい。プレゼントに添える遊び心ある熨斗に見立てても面白いし、自宅で作る生姜やハーブのハチミツ漬け、お塩などのボトルラベルとして使ってもよさそうだ。使い方をあれこれと・・・想像力をかきたてる文具は生活の小さな幸せだ。

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2009年2月10日 (火)

桜のデザインクラッカー

Photo このところ、玄関の掃除をするのが毎朝の日課になっている。ダウンベストにレッグウォーマーで万全の防寒スタイルで外に出ると、「まぁ・・・温かいこと」。春の足取りは、確実に早まっている。

昨日に引き続き、桜にちなんだモノをご紹介したい。私が度々“プチプレ探し”に出かける、青山のCiboneで見つけた、小粋な桜のデザインクラッカーである。ストラップを引くと一瞬の花吹雪に包まれる・・・とてもロマンティックな仕組み。バリエーションは全4種。春は「さくら」、初夏は「あめ」、秋は「おちば」、冬は「ゆき」。季節の折々に空から降ってくるものをクラッカーに込めるという、情緒たっぷりの演出が心にくい。価格は、もちろんプチな525円(4個入り)。お花見パーティのおもたせに添えたり、季節の贈り物にいかがだろう。

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2009年2月 9日 (月)

桜のハンドクリーム

Photo 仲良しのスタイリストさんのフランス土産にロクシタンの<チェリーブロッサム ソフトハンドクリーム>を戴いた(写真の30mlタイプが日本でも販売されているかは未確認)。保湿成分のシアバターが配合されていながらも、ベタつかず、さらりとしたテクスチャーは使いやすさも上々。クリームを出した瞬間よりも、手にのばしすときに体温で温まり、ほのかに立ち込める甘やかな香りに、気持ちが華やぐ。今日は日中も気温があがらず、寒い一日だった。すぐそこまで近づいている春が、待ち遠しい。

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2009年2月 8日 (日)

ニコニコ印の糸

Photo 裁縫箱に新しい糸が仲間入り。先日、京都在住のきものライターさんである佐藤文絵さんとお会いした時に、「ご挨拶のプチプレです」と言って渡されたのが、写真の糸である。茶目っ気たっぷりの、へのへのもへじのイラストと“ニコニコ”という文字、そして「使いきる迄責任保証」という頼もしいお言葉。お針仕事が苦手な私も、顔をほころばせながら、半衿つけをすることができた。

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2009年2月 6日 (金)

元気になる色

Photo 昨年の秋から今年にかけて、妙に目に飛び込む色がある。持っていると心地よいアップル・グリーンのステーショナリー。モレンスキーのノートから、ラミーのボールペン&万年筆まで。仕事にひと匙の元気を。

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2009年2月 4日 (水)

魔法のきれ

Photo 茶杓と筒が完成した。仕上げは写真右に写っているきれで磨く。これは、藤塚松星さんに分けていただいたもので、藤塚さんご自身も京都の竹材問屋に分けてもらったものだとか。ゴマ竹を火入れした際に竹から滲み出る油を拭き取ったもので、このきれで竹を拭くと使い込んだようなツヤがでるという。ゴマ竹特有の油によって、他の竹では出せないツヤが生まれるとか。なんとか形を成した茶杓を、磨いてみると、じんわりと味わいが生まれた。あとは銘を待つだけとなった。

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2009年2月 3日 (火)

一心不乱に茶杓を削る

1月25日に茶杓作り体験に行った後、仕事が立て込んでしまい作りかけの茶杓がそのままになってしまっていた。ずっと気にはなっていたが、本日、やっと仕事が一段落したため銀座の東急ハンズで小刀をPhoto_4 求め、文字通り一心不乱に削り始めた。途中、節分用に買っておいた赤坂塩野の節分の豆菓子で休憩。気が付いたら指にも豆が・・・。あまりにも無邪気に熱中しているので、途中妹が写真を撮っているのにも気が付かず。笑われてデジカメの画像を見れば、「何て格好をしているんだ」という自分が写っている。完成までもう少し。Photo_2 Photo

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2009年2月 2日 (月)

鍋パーティ

21 昨日は料理ライターさんのご自宅で、鍋パーティだった。メンバーは私がビジネス情報誌の『DIME』(小学館)の仕事をしていた時の面子だったので、着物で行ったら皆驚いた。栗茶色の無地の紬は、洋服のメンバーの中でも悪目立ちせず便利な一枚。

鍋は中華風。スープは、豆板醤と芝麻醤を混ぜ、するめや昆布の出汁とミックスしたもの。具材となったのは、中国の正月料理の定番である獅子頭という大きめの肉団子をはじめ、鱈やターサイ、ブラウンエノキやワンタンなど・・・。締めのラーメン。太めの縮れ麺がコクのある辛味スープと絶妙だった。美味しい鍋と昔話を肴に、料理ライター氏の秘蔵ワインが次々に空いた至福の午後であった。

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2009年2月 1日 (日)

2月は梅

2 2月の月次花見札は梅である。朝市にも蕗の薹が並びはじめた。まだまだ空気はつめたいが、木の枝先や太陽の光には、春のしらべが聞こえ始めた。だが、これは東京だからこそ。私が育った新潟では、2月は最も雪深くなり、ものがシンとうち静まる月である。身を休め、こころを深くする月。春本番を迎えるまえに、うんと縮まって、その反動で春に兆すのだ。

東京は本日快晴なり。小石川植物園の梅も眩しく咲きほころんでいた。

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