地味な結城紬・・・どう着る?
いただいた結城紬。憧れの結城紬ではあるが、絣柄はやはり昔っぽさがいなめない。自分では「結城を買うなら無地!」と決めていたので、この一枚は少々もてあましてぎみになっていた。写真ではわかりにくいが色合いは、藍と臙脂の糸を使って織っているため、全体には黒っぽい赤紫のように映る。いかに今の気分で着るかを考え、まずは黒い帯を締めて(写真左)先日ご紹介したワントーンコーディネートに!きもの+帯だけでみると、かなり地味に見えたので白地に朱赤の飛び絞りの帯揚げと、淡い色ピンクの帯締めでトーンアップ。大人の可愛らしさをのぞかせました。
写真右は、赤紫の延長を考えて紫とニュアンスのあるピンクの段ぼかしの染め帯。遠めには赤紫系に見えるきものに対して、同系色のグラデーションで自然なコントラストを狙った。この帯は段ぼかしの際に白場を残していることがポイント。帯締めや帯揚げにも白を選び、地味色の紬に軽やかな抜け感をつくった。
このコーディネートはいずれも、今月のお茶の稽古に着ていったもの。名残の月である中板点前の月は、お道具も侘びたものが好まれるので、きものも自然と地味系を選んだ。来月からは炉の季節。炉開きはお茶の世界では、お正月に当たるため、11月最初のお稽古には、少し華やかなきものを着たいと思う。
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