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2010年2月28日 (日)

お気に入りの栞

Photo_3 Photo_4 本を読むときに欠かせない小道具のひとつが栞である。最近では文庫本や単行本でも栞のついていな装丁のものが多く、プチプレニストとしては、自慢の栞コレクションのなかか、その時の気分や本にあわせ栞を選ぶのも楽しみのひとつ。これは、新丸ビルのイデアルセブンスセンスで購入したバードモチーフの金属の栞(724円)。伊藤礼さんの『自転車ぎこぎこ』の気分にピッタリの栞だった。

最近読み終えた『自転車ぎこぎこ』は、老人サイクリストのエピソードが、アイロニーとユーモアたっぷりの文章で綴られている。電車の中でも思わず「ぶほっ」と吹き出してしまいかねないほど、突然ツボをついた笑いを誘うので、皆様には自宅で読む事をおすすめしたい。

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2010年2月26日 (金)

今、読んでいる本

Photo Photo_2 京都旅行の際に東寺で購入した『東寺の謎』。これがなかなか面白い。空海が東寺に携わるようになったきっかけから、建物の建築の秘話、配置されている仏像のことをはじめ、歴史の舞台における東寺の役割や、東寺に伝わる伝説など、さまざまな視点から語られている。これは、もうすぐ読破。

同時に読んでいるものの一冊が、『ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘』(文藝春秋)。このタイトルのセンスのよさに、迷わず手にとってしまった。ゲゲゲの娘とは水木しげるの娘の水木悦子、レレレの娘とは赤塚不二夫の娘の赤塚りえ子、らららの娘とは手塚治虫の娘の手塚るみ子である。娘の視点から父の仕事ぶりや、外には見せない漫画家の素顔が語られている鼎談集である。気楽に読める枕頭の書としておすすめである。

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2010年2月25日 (木)

始末のよいひと

100223 雑巾を縫った。使い込んで、色もさめ、端を何度も切り落として小さくなった手拭いをチクチク縫った。京都では、物を最期まで大切に、無駄なく使いきることを「始末がよい」というそうだ。物が溢れるこんな時代だからこそ、始末のよいひとでありたい。雑巾の縫い目がザクザクだが、愛嬌たっぷりの一枚となった。柄は「招き寅」。只今、台所をピカピカに磨いてくれている。

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2010年2月24日 (水)

大地の味

100224 夫の実家から野菜が山のように届いた。本当にありがたい。夏の間、せっせと作って蔵に保存しておいたジャガイモや里芋をはじめ、雪の中から掘り出した白菜など・・・栄養たっぷりの産地直送野菜である。

話は変るが、以前、私の手を見たカメラマンさんが「農家の手だね」と言った。その時は「褒められてないな・・・」と若干ショックを受けたが、とらえようによっては、<大地の恵みを掘り出す温かみのある手>と受け取ることもできる。このスーパー前向き志向は、生きる術である。

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2010年2月22日 (月)

さくら散歩

100222 原稿に煮詰まった時の行動パターンのひとつに、散歩があげられる。ただひたすらに歩くという場合もあるが、読むべき資料がある時や書きあがった原稿を推敲する場合にはカフェに立ち寄る。それは、私に限ったことではない。先日読んだ本によると、かの永井荷風も、しばしば書斎の外に執筆の場をもうけたようだ。荷風の場合は、ユニークにも駅の待合室だった。

~書斎の沈黙した空気が、時には余りに切なく自分に対して、休まずに勉強しろ、早く立派なものを書け、むつかしい本を読めというように、心を鞭打つ如く感じさせる折には、なりたけ読みやすい本を手にして、この待合室の大きな革張りの椅子に腰をかけるのであった。・・・自分は動いている生活の物音の中に、淋しい心持を漂わせるため、停車場の待合室に腰をかける機会の多い事を望んでいる。~

まったく同じ心境になることが私にも度々ある。私が訪れるカフェは近所にある3軒ほどをローテーションしている。仕事を持ち込む場合には、落ち着いた喫茶店などではなく、どちらかというとざわめきたった、人の出入りのカフェのほうが望ましい。そのほうが、気持ちが紛れるのだ。視界にはいる女子高生やサラリーマン、主婦のミーティングなどを観察しながら、「自分は自分」という立ち位置を確認しながら、しばし時間を過ごす。これを世間では現実逃避と呼ぶかもしれないが、私にとっては大切な時間であり、前に進むために必要なエアスポットなのだ。ですよね、荷風先生。

カフェからの帰り道、播磨坂で河津桜を見つけ、心も顔もほころんだ。

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2010年2月21日 (日)

足袋の汚れはお任せ

100221 京都の「桔梗利 内藤商店」で、自分へのプチプレ。足袋の汚れを落とすブラシ1200円を購入。これが、なかなか活躍。まずは、愛用のエネロクリーンでかるく擦り、その後にブラシでゴシゴシ。上下の房を均等に減らさなければならいため、片足ずつゴシゴシ。きものを来た夜の、一仕事である。

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2010年2月20日 (土)

きものからキモノへお着替え

1002201 1002202 寒さが少し弱まり、今日は春陽差すきもの日和。午後早めの時間に植田伊津子さんがコーディネートをしている御召し展へ足を運び、さまざまな表情の御召しで目の保養をする。その後は、小唄のお稽古の発表で司会のお手伝いに。今日は出演する側ではなく、あくまでも裏方なので、きもののコーディネートも少し控えめに。柳色の蛍絞りの小紋に、ペールピンクの一色使いの唐織の名古屋帯に、浅葱色の帯締めを合わせた。きものも帯も、無地感覚。その分、透明感のある色のきれいさを楽しんだ。帰ってから、いつもならすぐに部屋着に着替えるのだが、今日はなんだか、もう少しきものに触れていたい気分。そこで、二軍落ちしていた紬なら夕飯の仕度をするのにも気負いがないため、ひっぱり出して、半幅帯を貝の口にきりりと結ぶ。「部屋着のきもの」というのも、いいものだ。

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2010年2月19日 (金)

携帯のお伴

100219_2 私は何気にタッセル好きだ。携帯電話につけていた黄色のタッセルストラップがかなり汚れてきたため、新しいものにつけかえる。かなりのビッグサイズ。これはバッグの中で遭難することのない存在感。

ところが、上には上がいる。先日仕事でお会いしたジュエリーのPRの方が、私の倍の長さはあろうタッセルのストラップをつけていた。参りました。

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2010年2月18日 (木)

白トリュフオイル

1002181 1002182 最近、朝食ではまっているのが白トリュフオイル。毎日大さじ一杯のエキストラバージンオリーブオイルを飲むと、風邪知らずになれると聞き、朝食に取り入れる用になって早2ヶ月。イタリア人は大さじで直接飲むと聞くが、さすがに喉をとおりにくいため、オイルに塩・胡椒・パルメザンチーズをミックスしてパンにつけて食べている。確かに、この冬は風邪知らずだ。最近はちょっと贅沢に、数滴の白トリュフオイルをアクセントに。コーヒーではなく、朝からワインが飲みたくなるほど美味しい。

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2010年2月16日 (火)

バッグを主役にコーディネート

100216_2 利休バッグをいただいた。いつも、遊び心のある人と違うバッグにばかり目が留まってしまう私にとっては、お茶を嗜む人が持つに相応しい、正統派の利休バッグを手にするのは初めてだ。本当にありがたい。今日は、その方にお会いするので、バッグを主役としたコーディネートとしてみた。いつもは、きものか帯のどちらかを決めてから、全体を組み立てていくのだが、きものの脇役から入る取り合わせというのも新鮮だった。おかげで、何年も箪笥に眠っていた草花文の丸帯を締める運びに。この帯を買った当初はシックな装いが好みだったが、それからしばらくは帯の地味さが妙に気になって登場する機会がなかった。そんな年月を経ての、久しぶりのご対面。私自身が年齢を重ねたことと、きもののコーディネートの経験を重ねたことが相まって、なかなかに満足のいく装いとなった。こうした出来事も、きものの醍醐味である。

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2010年2月15日 (月)

万能七味

100215 知り合いに絶品だと聞いて求めた、京都祗園「原了郭」の黒七味。うどん・そばの類はもちろんのこと、煮物や炒め物にもパンチを添える。京都の旅で求めたのだが、この七味を手にして以来、料理の味付けも減塩ですむようになった。六角の竹筒もなかなか渋い。これは、我が家の定番となりそうだ。

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2010年2月14日 (日)

京都べっぴんさんの素

100214 旅行に行くと、その土地の特産品探しについアンテナが反応してしまう。食べ物はもちろん、地元コスメも必須のチェック項目。錦市場にあるナチュラルコスメ店で見つけたのは「オリーブ果汁水」。京都が産地ではないのだが、妙にきになった。お店のぽっぷにも「知らないうちに、クチコミでバカ売れ」と書いてある。手にテスターをつけてみると、少し臭いが気になったが、店員さんは「オリーブの果実の香り」だと言う。信じて購入してよかった、かなり使い心地がよい。これは、レギュラー入りするかしら?お値段は1050円也。

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2010年2月13日 (土)

春待つ、雪降る日の装い

1002131 1002132_2 きもの英の女将・佳保里さんに誘われて織田ファッション専門学校・織田きもの専門学校の、卒業制作ファッションコンペティションを見に行く。朝起きて窓を開けると、空は雪模様。1002133 ならば、「こんな日はきものも雪模様!」と、グレージに大小の水玉模様の一枚を選ぶ。帯は菜の花や水仙など2月の花を感じさせる黄色を合わせ、水浅葱の帯締めできりりと引き締まる空気の透明感を添えた。

初めて伺ったOFDC(オダ ファッション デザイン コンペティション)。若い学生の創造力と夢に溢れたきものや洋服が見れて、なんだか元気になった。ファッションもきものの装いも、コンサバにならずに、ひと匙ピリリと自分らしさを効かせることに、果敢にトライしたいと思えた。

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2010年2月12日 (金)

京都プチプレ旅行~vol.1

1002121_2 1002122_2 京都旅行では、冬の特別拝観とともに、巡るお店に新たなプチプレを発見。まずは以前から気になっていた三条大橋の西側にある箒の専門店「桔梗利 内藤商店」を訪れる。ここで、まず購入したのが、主人へのプチプレでデスク用のブラシ。竹製の枝ではなく、ウッドのハンドルが和モダンな印象。ただ、このハンドルにはぶら下げ用の紐を通す穴がない。竹製の枝には、開いているのに何故?店の女将に尋ねると、このウッドハンドルのブラシは自立するから掛ける必要がないという。確かに、毛束の厚みが絶妙で、何気なくおいても直立してくれる。コイツは可愛い!お値段2,000円也。

主人は手縫いの鞄店を営んでいるため、展示用の鞄の埃をはらったり、棚のお掃除用に活用してくれている。

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2010年2月 5日 (金)

旅支度

100206 この週末は親友とふたりで京都を旅する。出会って20年、その記念である。キャリーバッグに洋服をパッキングし、そのなかに忍ばせたのは、サンタマリアノヴェッラの「カルティネサルヴァラーナ」。クローゼット用のフレグランスである。ペーパーに吹きかけて、ポーチのなかに入れると、ふんわりと洋服に香りが移る。

仏像三昧、食い倒れの旅の報告はまた後日。

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2010年2月 4日 (木)

作家の気分?

100204 今日は書道のお稽古。練習不足なので、なかなか気に入った線が書けない。「それらしく」にはなるのだが、納得はいかない。精神を集中させねば・・・ん?ワイドショーのニュースが気になる・・・いかん、テレビを消そう。ふむふむ、いいぞ。そのうち夫が話し掛けてくる。生返事をすると夫婦仲に悪影響を及ぼすので、それなりに会話をする・・・あっ、また失敗。半紙をぐしゃり。紙をまるめる時に、スランプの作家の気分になるのは何故だろう。やっと夫を仕事へ送り出し、今度こそ精神集中。ダメダ、お腹すいた~。こんな調子で気も漫ろなお稽古でいいのだろうか。

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2010年2月 3日 (水)

節分

100203_2 今日は節分だ。夫婦ふたりで豆まきをすると喧嘩の種になりそうなので、大人しく食べる事にした。自分の年を数だけ豆を食べようとすると、時間がかかるので、控えめに戴くことにした。節分とは自分の誕生日以外で、年齢を実感する日である。

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2010年2月 2日 (火)

2月は黄色

1002021_2 1002022_2仲良しのスタイリストさんと、帽子デザイナーさんの会話。「2月は黄色を着たくなるのよね~。水仙に菜の花、ミモザとか、2月の花って黄色でしょ」「そういえば、私の今日の長靴も黄色だ(笑)」---それを聞いて、俄然納得。そうか、3月になると桃や桜などピンクの季節がやってくる。3月が濃いピンクなら4月は花霞のような淡いピンクや藤の淡い紫。5月は新緑の緑や藍が映える頃。6月は紫陽花や菖蒲の紫など・・・。自然に目を向けて色を取り入れていくことで、装いに季節が薫る。

2月のお茶の稽古は黄色をテーマにしてみよう。とはいえ黄色のきものは持っていないので、今日は帯と帯揚げに取り入れてみた。萌黄色に黄色の格子柄の小紋に、淡いクリームイエローをベースにした絞りの帯。帯揚げは淡いピンクと黄色が染め分けられたものを選んだ。昨日の雪が残る寒い日ではあったが、気持ちは春。

そんなことを朝から考えていたら、午後の洋服での外出にも黄色を取り入れたくなった。単純だ、私って。やはり黄色の洋服は持っていないので、スカーフに効かせてみた。

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2010年2月 1日 (月)

2月は梅

2_2 2月の月次花御札は梅。松のお札ど掛け替えながら、「梅は咲いたか、桜はまだかいな~」と小唄を口ずさむ。今晩は東京でも雪になろうかという久しぶりに寒い一日。厳冬に先駆けて香り高く咲くことから、<逆境に耐える人生の理想>とされている梅のように、今月もマイペースで頑張ろうと思った。

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