取材ノート
使いやすいノートを求めて放浪する年月は、ライター歴と比例する。いつも、帯に短し襷に長し・・・なのだ。ある時期はキャンバスノートの2穴タイプにはまった。ノートの綴じ代がわにミシン目がついており、プランごとにファイリングで整理できるというシステムが気に入った。だが、整理するためのファイルがいささか嵩張る。
それからスケッチブックを使ってみたり、モチベーションがあがるようにBOOKタイプを使ってみたり、輸入ノートに凝ってみたり、またキャンバスノートに戻ってみたり。最近は無印良品のA5ノートに落ち着いていた。だがその場合、雑誌やプロジェクトごとにノートを分けなければならないため、仕事が重なると、1日に4~5冊のノートを持ち歩くことになる。それに打ち合わせノートなるものが別にある。なんだか、いつもモヤモヤしていた。
そんなとき、ベルギーの文具メーカーCADARA社の文具シリーズ「アドック・システム」のノートを発見。要はバインダー方式。表紙やリフィルノートのリング部分に切れ目が入っており、これをリングの溝にひっかけるだけという構造。バインダーのようの「バチン」と全金具を開閉することなく、スマートにパラパラとノートの増減ができるのだ。しかも、リング、表紙、リフィル、バンドゴムがパーツごとに別売もされており、好きな色合いをカスタムできるのだ。さらに、通常A5タイプなら8つのリングでとまっているのだが、これが4つでも2つでも問題なくとまる。私はA5サイズを取材用に、A6サイズをバッグが小さいときのための予備として使っている。サイズが変っても、穴の感覚が同じなので、A6サイズをA5と一緒にまとめることもできるのだ。
終わった企画は残したい部分だけストックし、持ち歩くのは現在進行形の必要な部分のみ。今は、このノートに夢中である。
ハード面はもちろん、ソフト面においても充実させたいため、ノート術なる本を読み重ねる。最近のヒットは、『東大合格生のノートはかならず美しい』(太田あや著/文藝春秋)。『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』(美崎栄一郎/Hanaブックス)からも、ヒントとなる実りがあった。まだまだ、私のノート研究は続くのである。
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