須賀敦子さん
「須賀敦子さんの文体は美しいから、君が文章を書く仕事をしているなら読んでみるといいよ」・・・知り合いのカメラマンから言われて、素直に従ってみる。最初に購入したのは、『塩一トンの読書』(河出書房新社)。今から約8年ほど前になる。だが、当時の私の読書力では、須賀文学の良さを理解するまでには至らなかった。改めて、ふと読んでみたいと思ったのは今年のはじめ。お正月に須賀さんの特集をしている番組を見て、一昨年に訪れたイタリア旅行とぼんやり重なったかと思うと、急激に発熱した。アマゾンで一気に注文して、読み始めた。
今は、須賀文学のよさが少しずつ私のなかに浸透しはじめ、その心地よさを楽しんでいる。しかも、一度きりでなく何度も読み返したくなる文章なのだ。こんな文章が書けたらいいな・・・そう素直に思える。
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