忘れかけていたこと
この数ヶ月、我を忘れるほど、怒涛のような仕事の渦に巻き込まれていた。ブログの更新ができないだけでなく、仕事以外の本を読むこともままならず、体のメンテナンスも怠り、人と会っていても大好きなきものの展示会に行っても気はそぞろ、食べることや深く呼吸することすら忘れていた。GWに田舎へ帰り、少しもちなおしたように思えたのもつかの間。仕事のロスタイムをなくそうと、モバイルPCを求め、資料作成のためにスキャナーを設置し、自宅のパソコンもリニューアルしたら、仕事は加速したのだが、気持ちのゆとりがなくなった。
すると、人間の体は素直に反応する。足の甲に不思議な湿疹が表れ、膝から下がパンパンにむくんだ。マウスのクリックのし過ぎで右手は腱鞘炎ぎみ、首や肩、背中は痛みも感じないほどガチガチ、顔のむくみもまったく抜けない。今までは、入浴や睡眠でなんとかコントロールできたのに、今回はまったく効かない。年齢を重ねるということは、精神的には楽しいのに、体力的にはやはり辛いものがある。
このままでは、さすがにまずいと思い、信頼しているアロマセラピーサロンへSOSを出した。この土日に片付けなければならない<to do list>を気にしながらも、わりきって時間をかけて全身マッサージをしてもらう。体を覆っていた何層もの板がやっと1枚剥がれ落ちた。自分でもきちんとメンテナンスできるようにマッサージオイルを作っていただき、朝目覚めたときに元気になれるボディーリフレッシャーと、自宅で心地よく仕事ができるようにルームリフレッシャーも調合していただいた。
ということで、今朝は嘘のように軽やかな目覚めときたもんだ。マッサージはもちろん、昨晩たっぷりと食べた蒸し野菜や、寝る前の呼吸法など、さまざまな要素がバランスよく働いてくれたようだ。1日は24時間。仕事に追われていると心のゆとりを持つことを、つい忘れてしまう。でも、実はきちんと働くためには、意識的にねじを緩めてあげないと、心も体もうまく回らない。これをきっかけにまた少し自分自身に耳を傾ける大切さを改めて考えさせられた。
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