夜咄の茶事
寒さが募りはじめると冬の夜長を楽しむために、いにしえの茶人は夜咄の茶事という美しい時間を愉しんだ。・・・本では度々目にしたことがあるが、体験するのは初めて。今回の茶事は、稽古場における研究会の勉強のひとつ。研究会は本来、名前をもっている方たちの修練の場なのだが、我が稽古場は名前のある方が2/3以上を占めているため、未熟な私はお茶様役として借り出された。
本来は懐石の場面で膳燭と呼ばれる、お膳の辺りを照らす燭台が、お客二人の間に一台ずつ持ち出されるようですが、今回は稽古のため懐石の場面は電灯のもとでいただいた。それだけに、後座の茶室内を灯す妖艶な和蝋燭の灯りが実に幻想的だった。何もかもが始めて実際目にする光景だったため、感動したことをあげ連ねると1~10までになってしまうため省略するが、表立って見えない部分での茶道のおもてなしの深さに意を傾ける“気づき”を沢山いただいだ。
今日の装いは江戸小紋に間道の帯。そして、きものを遣り繰りして誂えた羽織を纏った。羽織の話はまたいずれ。
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