お茶のきもの
あまりのブログの放置状態に反省。「忙しい」という言い訳を封印し、隙間時間にひさしぶりの投稿。12月4日の護国寺での茶先供養にて、我が茶の湯の師が席を受け持ったため、11月はお茶の稽古に熱が入る。日ごろは温和な師のスパルタぶりに、めげそうになりながらも、珍しく皆勤。
お茶会での装いは、義母から譲られた色無地を染め直したきものに、モダンな有栖川文様の帯を合わせた。
この色無地は、白生地そのものが絵羽のように織り分けられている。全体は小花模様で、上前の部分にだけ青海波が入っているもの。譲られた際は地味な藤色で、しかも綸子地なので「これはお蔵入りか・・・」と思ったが、地紋の面白さに惹かれてなんとかお直しできないかと考える。
お直しのアイディアの宝庫である京都の染めの水口さんに相談する。
最初は、こんなワインレッドにしたいと思ったが、水口さんは「地味になる!」と猛反対。ワインレッドなら、もっと年齢を重ねてからでもよいといわれて、淡い色のセレクトにシフトする。水口さんのおすすめは、緑味を帯びた水色。「新橋色」のような色である。染め上がりはご覧のとおり大成功。思いもよらないお気に入りの一枚となった。単に新しいものを購入するのとは違う、過程を楽しみに、思いを重ね、試行錯誤する。これぞ、お直しの醍醐味だ。
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