« 極楽入浴の素 | トップページ | 無用の美 »

2016年2月22日 (月)

仕込みの時間

Fullsizerender_6 年末、自宅にダイニングテーブルがうまれた。「うまれた」というのはおかしな表現だが、これまで仕事机だった我が家で一番大きなテーブルが、食卓としてうまれかわったのだ。ゆえに、冒頭の一文は夫婦の実感としては正しい。この小さな暮らしの変化で、料理熱が加速しているなか、先日はオレンジページが主宰する「みそ仕込み会」に参加。自分の気持ちが舞い上がっているときには、プロによる洗練された逸品よりも、荒削りでも自らの手塩にかけたもののほうが美味しく感じるものである。無我夢中に麹と塩を混ぜ、茹で大豆をつぶし、手捏ねを繰り返すこと約1時間。一応、味噌らしきものの原型が出来上がった。翌日は、フライパンをふるのも一苦労なほど腕はパンパンになり、寄る年波の筋肉痛を嘆く。そうまでした成果のほどを確かめられるのは、遥か7ヶ月後だ。

料理でも仕事で、“仕込みの時間” は一番大変であるが、一番充実しているように思う。恋愛においても、夢中に仕込みをしているときは楽しいもの。それを熟成させていくと、まろやかな旨味が味わえる。みそも仕事も夫婦の関係も、大なり小なりの仕込みと熟成を繰り返して人生の味わいを増したいものである。

|

« 極楽入浴の素 | トップページ | 無用の美 »

美食礼賛」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/181660/63265877

この記事へのトラックバック一覧です: 仕込みの時間:

« 極楽入浴の素 | トップページ | 無用の美 »