白紙と向き合う
仕事をする前のウォームアップというわけでもないのだが、スケッチブックに“思考の奇跡”を綴ることを習慣にしはじめた。いつでも、どこでも情報が入ってくる時代にあって、その情報をキャッチしただけで理解したつもりになっている自分が恐ろしい・・・・・・。“考える”という行為が完全に疎かになっている。そうすると、ついつい情報に流されてしまうことが多い。見たもの、聞いたこと、読んだものに対して自分なりに感じて、咀嚼して、しっかりと考えなければ、思考は退化する一方だ・・・・・・という危機感を最近いっそう強く感じる。
では、なぜスケッチブックなのか?
こうしてブログを書くにしても、パソコンで文章を書いていると、文字は自動で変換され、不安な言葉はすぐに検索することができる。その便利さからも、一反距離を置いたほうが自分の思考が深まるのではないかと思ったからだ。自分で思ったというより、正確には、先日読み終わった数学者の著書から彼自身、そして彼が尊敬する科学者が“白紙”や“ホワイトボード”と対峙して思考を深めているというエピソードの受け売りである。よいと思ったことを、すぐに実行することは数少ない私の長所でもある。
『みんなのミシマガジン×森田真生0号』(ミシマ社)。ご興味のある方は、ぜひご一読を。
| 固定リンク
「暮らしまわり」カテゴリの記事
この記事へのコメントは終了しました。
コメント