2021年5月 7日 (金)
2021年5月 6日 (木)
2021年5月 5日 (水)
湯気はご馳走
日本茶がらみのお仕事に携わってから、毎朝ちょいと時間をかけてお茶を淹れる。と言っても、さほどの手間はかけていない。けれど、味は格段に違う!(ように思える。)サーバーに茶葉を入れたら、まずは茶葉がひたひたになるくらいに水を入れる。乾燥していた葉がふっくらと開いたら、水を切って(時にはそのまま)、湯を注ぐ。お湯は、電気ポット→湯呑み→湯冷まし→サーバー。この段階で、きっとお湯の温度は65〜70度くらいになっているはず。ゆっくりとお湯を注いで、茶葉を踊らせ、それらが静かに下に沈殿するまで待って上澄みだけを湯呑みに注ぐ。この最初の一杯が甘くて美味しいのなんの!さぞかし、優雅な朝時間と思われるかもしれないが、そんなことを呑気にやっているので、お茶を飲んだあとはドタバタである。でも、湯冷ましの湯気を見ていると、なんだか気分がいいんだなぁ、これが。
2021年5月 4日 (火)
2021年5月 3日 (月)
言葉の花束
風の時代、、、この一年、世界が様々な変化を求められている。「変わらなきゃいけない」「本当に今までのままでいいの」と。「コロナの間に次のステージを用意して、収束したら一気に動くわよ」と語るたくましい友人知人の姿を見ては、焦ったりして。今の仕事のあり方、本当に変えなきゃいけないの?どう変わったらいいのだろう?モヤモヤ自問自答しながら、1年が過ぎた。YouTubeってキャラじゃないし、InstagramでキラキラLifeを発信するのも、私らしいか?というと、そうでもない。「時代に乗り遅れるよー」と言われたって。改めて考えてみると、自分はやっぱりアナログな今の仕事が好きなのだ。言葉を使って何かを表現すること。企業のコンセプトを考えたり、ギフトに物語を灯したり、インタビューした人々の目に見えない語りを、目に見える「言葉」として届けることが。出版業界のあり方はこの先どんどん変わると思う。言葉をカジュアルに発信するSNSもある。でも、やっぱり、私はじっくり言葉と向き合い、それを届けることが好きなのだ。
「詞華(しか)」という言葉がある。美しい、優れた文章のことをさす単語。「文章はひとつひとつの言葉を集めて、花束を作るようなもの」と、山下景子さんのエッセイで読んだことがある。「詞華」はまさに、言葉の花束。自分の好きなこと、周囲のざわつきに惑わされず、誰かの心に届く素敵な花屋さんになれたらいいな、、、。5月の青空と、そこに漂う水色の雲、新緑を眺めながら、「それでいい」と思う。