強くて繊細な存在
ブログをほったらかしにして、2ヶ月以上が過ぎた。10月から立ち止まることなく続いた忙しさも、年越しの数日は小休止できそうだ。昨日より今日、今日より明日は、ほんの少しでも成長したいと願って生きているつもりでも、我を忘れて仕事にばかり没頭していると、ときに自分の大切にしていることが揺らぎそうになる。そんなとき、あるべき自分の姿に戻してくれる、大なり小なりの方法をいくつか持っている。たとえば、好きな音楽を聴きながらのジョギング、小石川植物園の桜の小径に寝転ぶこと、『エトワール』や『イヴ・サンローラン』『アダン』『ジャクソンポロック』『グレン・グールド』などサプリ効果のあるDVDを見ること、そして島田順子さんのフォトエッセイ。
これまで幾度も順子さんを取り上げた女性誌の記事を拝見してきたが、ただ「ブルトーザーのように大胆に人生を切り開いてきた格好いい人」という勝手な先入観しかなかった。急激にスイッチが入ったのは昨年秋に刊行された『島田順子スタイル』を読んだときだ。これまでのイメージはたち消え、甘く、もろく、茶目っ気のある順子さんが見えてきた。格好いいのに、とてつもなく可愛らしく、装いにふわりと知性が薫る。エレガンスの本質をとは、こういうことなのかもしれない。
一昨日手にした『プレミアムクロワッサン』で特集されていた新たな順子さんの名言を吸収し、こんな70代になりたい!という目標ができた。シンボルミューズの存在が、2013年の私を一層支えてくれるだろう。
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